【死亡事故・スーパーマーケット勤務の20歳の独身女性】3000万円を超える増額・保険会社の最終提示の損害残額は1500万円余りであったが,訴訟を提起した結果,4500万円余りの金額を獲得した事例
- 獲得金額
- 4545万7552円
- 受傷部位
- 後遺障害等級
死亡事故
ご相談内容・事案
| 被害者 | 女性・20歳・スーパーマーケット勤務 |
|---|---|
| 事案 | 死亡事故 |
| 獲得金額 | 4545万7552円(保険会社最終提示額1519万2263円) |
| 裁判所・事件番号 裁判年月日 |
札幌地方裁判所平成22年(ワ)第2237号 平成23年1月31日判決 |
事案
加害者は,酒気帯び状態で普通乗用自動車(加害車両)を運転・進行中,自車線上の前方を進行する普通乗用自動車(被害車両)を追い越すに当たり,
50キロメートル毎時の制限速度を遵守し,対向車両の有無を確かめ,進路の安全を確認して追越しを開始すべき注意義務があるのにこれを怠り,
車両の動向に気をとられ,前方を注視せず進路の安全を確認しないまま漫然時速100キロメートル以上の高速度に加速して対向車線上に進出した過失により,
折から対向車線上を進行してきた普通乗用自動車を約77.4メートルに迫って初めて認め,衝突の危険を感じて慌てて自車線上に戻ろうと左にハンドルを切ったため,自車の前部を被害車両の後部に衝突させた上,
その衝撃により被害車両を対向線上に進出させて同車の左側面部を上記の対向進行してきた車両の前部に激突させた。
本件は,被害車両に同乗していた被害者の死亡事故案件(外傷性心破裂)であり,原告らが被告に対し,被告の起こした交通事故によって原告らの子又は妹ないし姉に当たる者が死亡したことについて,自動車損害賠償補償法3条または民法709条に基づく損害賠償請求を求めた事案(遅延損害金の起算日は事故日。)
争われた内容(争点)
1 被害者に生じた損害
(1)逸失利益
(2)死亡慰謝料
2 原告らに生じた損害
(1)原告ら固有の慰謝料
(2)弁護士費用
| 項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
|---|---|---|---|
| 過失割合控除 | – | ||
| 治療費 | 116,490 | 116,490 | 0 |
| 葬儀費用 | 602,400 | 1,634,844 | 1,032,444 |
| 入院慰謝料 | 4,200 | 10,000 | 58,00 |
| 逸失利益 | 24,698,702 | 37,221,389 | 12,522,687 |
| 慰謝料 | 20,000,000 | 24,000,000 | 400,000 |
| 近親者慰謝料 | 4,000,000 | 4,000,000 | |
| 弁護士費用 | 0 | 4,000,000 | 400,000 |
| 総損害額 | 45.421,792 | 70,982,723 | 25,560,931 |
| 既払金 | ▲ 30,229,529 | ▲ 30,229,529 | 0 |
| 小計 | 15,192,263 | 43,709,186 | 28,516,923 |
| 遅延損害金 | 1,748,366 | 1,748,366 | |
| 合計 | 15,192,263 | 45,457,552 | 30,265,289 |
| 単位:円 | |||
解決内容
1 被害者の死亡逸失利益について,被告側は,賃金センサス企業規模計・産業計・女子・学歴計・20歳から24歳(274万7200円)を基礎収入とし,生活費控除率を50%と主張したが,裁判所は,賃金センサス企業規模計・産業計・女性高校卒・全年齢平均・の額(295万7200円)を基礎収入とし,生活費控除率を30%として算定した。
2 死亡慰謝料については,被告側は,2000万円を主張したが,裁判所は2400万円を認めた。
被告側の主張する額は,本件事故時に対応する「赤い本」が提供する基準の「その他」(独身の男女,子供,幼児等)の場合の最低額に当たるものですが,裁判所は,「母親,配偶者」の場合に相当する金額を認めた。
その他の解決事例
- 獲得金額
- 363万8614円
- 受傷部位
頸椎捻挫,腰椎捻挫等
- 後遺障害等級
14級9号[局部に神経症状を残すもの]腰椎捻挫後の腰痛と左下肢痛
【後遺障害11級】過失相殺される高齢者の事案(男性・73歳・スーパー警備員)であっても約65万円の増額ができた事例
- 獲得金額
- 536万2900円
- 受傷部位
左大腿骨転子部骨折,骨盤骨折,外傷性腸間膜損傷,肝損傷,出血性ショック,腹壁瘢痕ヘルニア
- 後遺障害等級
併合11級左大腿骨転子部骨折後の左股関節の機能障害(12級7号),胸腹部臓器の障害(併合12級)胆のう,小腸,大腸の各障害(13級11号),左大腿骨転子部骨折後の左下肢の短縮障害(13級8号)
【後遺障害なし】2か月ほどで仕事復帰できた事故の場合で裁判を起こした結果,65万円の増額になった事案
- 獲得金額
- 75万4347円
- 受傷部位
左下腿打撲,大腿打撲,腰部捻挫
- 後遺障害等級
非該当










